このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お肌にやさしいお風呂タイム | |
2010-09-19 更新 | |
少し涼しくなってきました。 温かいお風呂が恋しい季節ももうすぐです。 お子さまのお肌に優しい入浴について考えてみましょう。 お風呂の目的は @皮膚を清潔に保つ A血行を促進する Bリラックスする の3つと考えられます。 同じ湯船に複数人でつかるという文化を持つ日本においては、上の3つに加えて親子のコミュニケーションという側面も大きいでしょう。 お風呂はこのように重要な働きがある反面、汚れとともに大切な皮膚の潤い成分も洗い流してしまうという困った面も持ち合わせています。 ここでスキンケアと入浴について考えてみましょう。 スキンケアの3つの柱は @洗浄 A保湿 B紫外線防御 です。 入浴は@Aと関係します。 お子さまでは潤い成分が大人より少なく、こするなどの機械的刺激にも弱いため、入浴では特に以下のような注意が必要です。 @ふんわりと泡立てた泡で洗う あかすりタオルは問題外。木綿や絹のタオルも泡立ちにくい素材のため、必要以上に石けん・ボディーソープをつけてしまいがち。 スポンジで十分泡立てた泡を手のひらにとって、こすらず、なで洗いしましょう。 十分泡立てた泡は、洗浄効果も抜群。 少ない石けん・ボディーソープで十分きれいになるため、洗いすぎ予防・乾燥予防に役立ちます。 シャンプーは、そのまま使うより、必要量を空のボトルにとってお湯で薄めて十分泡立ててから使いましょう。 予め、頭髪を軽くお湯洗いしておくこともお忘れなく。 リンスはするとしても、薄めに使いましょう。 体も頭髪も、洗い終わったら、ぬるめのシャワーでしっかりすすぎ流しておきましょう。 Aぬるめ・短時間がおすすめ 油もののお皿を洗うときは、熱いお湯で洗った方が良く落ちますね。 皮膚も同じこと。 熱い温度で長くつかっていると、汚れと一緒に潤い成分も極端に減らすことになり、全身の乾燥を促進してしまいます。 大人が少しぬるいと感じる温度で短時間の入浴がベストです。 B入浴後の保湿 お肌がデリケートなお子さんでは、入浴後15分以内に保湿剤を塗ってあげましょう。 湯上がりにタオルで抑えるように水分を吸収し、保湿剤をこすらず抑えるようにのばします。 塗り方としては「スタンプ塗り」がおすすめ。 保湿剤を塗りたい部分に点で置く→それを手のひらで押さえて、ついた保湿剤を周囲に広げながら塗っていきます。 この方法ですと指先より力が入らないので、ソフトに広範囲な塗布が可能です。 アトピー体質のお子さんの皮膚の治療では保湿はとても大切。 「赤い・かゆい」の悪化した症状が、炎症を抑える軟膏で良くなっても、その後の保湿ケアーがしっかり行われないと、元の木阿弥に。 いつも強い治療薬が必要になってしまいます。 保湿剤は使い続けても全く心配ありません。 悪化する前に予防をしっかり行いましょう。 お子さまのお肌に優しい入浴法で、文字通り「親子の温かいコミュニケーション」を! |
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