このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ご家族みんなで成人病予防を! 〜毎日のお食事アドバイス〜〜 | |
2014-05-05 更新 | |
連休いかがお過ごしですか? パパ、ママがずっと元気であることは、お子さんにとっても何よりのプレゼント。 ということで、今回は、ご家族丸ごと成人病予防のための食生活のアドバイスをお届けします。 @腹七分目で長寿遺伝子を活性化 マスコミで良くとり上げられている「長寿遺伝子」。 この遺伝子はすべての人が持っているのですが普段は休眠状態。 これを活性化するには空腹の刺激です。 サルの動物実験でも、えさの量を制限したサルで、老化を予防し寿命が延びることがしっかりと証明されています。 実際その写真を見ると、えさ制限サルは、毛の艶もよく、表情も格段に若々しく、その違いは明らかです。 成人の体重は、その方が20歳のときの体重といわれています。 女性はお産を契機に体重がオーバーすることがよく見られますね。 妊娠で10sも体重が増えるんですから、無理もありません。 でも毎日の食事を腹七分目にしていると、徐々に体重は落ちてきます。 ちょっとずつ心がけてみましょう。 A1口30回嚼んで、脳を活性化、食べ過ぎも予防 良く噛むことは、消化に役立つだけでなく、「噛む」という動作が脳を刺激して、血流が良くなったり新陳代謝が促進されます。 また人間的感情や思考を司る前頭葉の活動も活発になります。 「噛む」ことは、脳を若々しく保つためにも大切なんですね。 ところで早食いをすると、ついついたくさん食べてしまうという経験はありませんか? 「満腹」は、お腹がふくれて感じるのではなく、食事が消化吸収されて血糖値が上昇することで、脳の満腹中枢が感じ取るしくみになっています。 血糖値の上昇まで20〜30分はかかるため、早食いでは、満腹中枢が感じ取る前にたくさん食べてしまうことになります。 この点でも良くかんでゆっくり食事をすることは、とても良いことであることがわかります。 B「しっかり朝食」で1日の血糖値の安定を 朝食を抜くと、最後の食事である前夜の夕食から半日以上期間が空きます。 すると、からだは、「次の食事はめいっぱい吸収するぞ〜〜」と待ち構えるので、糖質の吸収がぐっと高まり、血糖値が急に上昇します。脂質も同様に吸収が促進されます。 簡単にいうと、かえって太ります。 また1日を意欲的に過ごすためにも、朝しっかり食べて体温をアップさせ、脳にも栄養をしっかり行き渡らせてあげましょう。 C食べる順番の工夫で糖尿病予防 血糖値の乱高下は老化を促進します。 同じメニューでも食べる順番を工夫するだけで効果てきめんです。 今日からぜひ実施しましょう。 一言でいうと「野菜を先にたべること」 野菜に含まれる食物繊維は、、後から食べるお肉や魚の脂肪の吸収を阻害し、でんぷんの吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を防いでくれます。 具沢山のみそ汁など、野菜をたくさん含んだ汁物なら、さらに満腹感が得られるので、さらにベターですよ〜〜。 D動物性タンパクでは、肉と魚を1日交代で ついついお肉が連続しがちな毎日の食卓。 でもお魚の良さを再認識して、簡単でもいいので2日に1回は、夕食のおかずをお魚に。 お魚のメリットは、DHA、 EPA、アスタキサンチンなどの動脈硬化予防物質をたくさん含んでいること。 「サケを焼く」「ししゃもを焼く」簡単なメニューから挑戦しましょう。 もちろんお肉の良さもありますよ〜〜。 お肉の良さはタンパク質をたくさん摂れること。 体を作り、免疫機能を維持するためにも、タンパク質は何歳になっても大切です。 お肉、お魚、1日おきで、夕食の献立を考えてみましょう。 E彩り豊かな野菜で免疫をアップ 「ファイトケミカル」という言葉を聞いたことがありますか? ファイト=植物、ケミカル=化学物質ということで、動脈硬化を予防する抗酸化作用、抗がん作用で注目されています。 植物の色素、苦み、香りなどの成分です。 にんじんの「カロテノイド」、春菊の「フラボノイド」、ブルーベリーの「アントシアニン」、それと赤ワインの「ポリフェノール」も有名ですね。 ブロッコリーもファイトケミカルの宝庫です。 彩り鮮やかな食卓が健康も作ってくれるんですね。 これらのアドバイスは、パパ、ママだけでなく、お子さまの健康づくりにもお役に立ちます。 こどもたちは、大人以上に、これからの長い人生を生き抜くわけですから、体のメンテは大切です。 ご家族みなさんで、元気で長生きを目指しましょう! |
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