このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
大人が率先、早寝の習慣 | |
2013-07-06 更新 | |
人間は言うまでもなく昼間に活動する動物です。しかし近年インターネットの普及や24時間営業の店舗の増加など、日本の社会はどんどん睡眠を軽視する社会になってきています。この現象の悪影響は、大人はもちろん、脳が発達中にあるこども時代には、いっそう大きなものになります。 「でも、こどもが寝てくれません!」というママたちの声が聞こえます。でもちょっと考えてみて下さい。大人がテレビ、ビデオを見ているのに、こどもたちに寝なさいといっても、それは無理があります。そこで次のように発想を変えてみませんか?「早く寝なくちゃいけない」ではなく「早く寝ると気持ちがいいから早く寝る」と捉えてみましょう。 夜はできれば9時、遅くとも10時にはお子さんとともに布団に入り、朝は朝日とともに起床する、そうすれば朝ごはんもおいしく、お通じもあり、元気に出発、良いことづくめです。夏は朝も早くから明るくなるので、いい習慣を作り始めるのには良い季節です。 ところで早くお布団に入って、気持ちよく眠りに入れるには、ちょっと工夫が必要です。 <快眠のための4つのアドバイス> @朝日をしっかり浴びる 朝はめいっぱいカーテンを開けて、まぶしいくらいのお日さまの光をとりいれましょう。そうすることで、24.5時間の体内時計がリセットできます。また感情コントロールホルモンであるセロトニンの分泌も促すことができます。 A日中、しっかり体を動かす 心地よい適度な疲労も快眠には欠かせません。いろいろな統計からも、日本のこどもたちは諸外国と比べ圧倒的に運動不足です。室内でのゲームでなく、しっかりと体を動かす外遊びを取り入れましょう。 B夜は暗いところでやすむ 脳は光の影響を強く受けます。暗くなることで眠りを誘うメラトニンというホルモンが分泌されるからです。このタイミングで就寝することで熟睡でき、成長ホルモンも良く分泌され、新陳代謝を活発にし、骨や筋肉などの体づくりが促されます。夕食後は白々とした蛍光灯の光のもとで暮らすより、暖かみのあるやわらかな灯りのもとで過ごすようにしましょう。夕食後から寝るまでの間にパソコンやゲーム画面を見ることも、穏やかな眠りへの障害になります。また、眠っているときの部屋の明るさも大切。睡眠中はしっかりと暗くして眠りましょう。 C規則的に食事をとる 夕食はできる限り早めに、できれば寝る2時間前までに終えておきましょう。睡眠の質が格段に良くなります。 @〜Cのほか、夕食後には、カフェインを含むものは取らないようにすることも大切です。 1日は朝始まるのではありません。前夜しっかり良質の睡眠をとるところからスタートしているのです。人間の「快」には、快眠、快食、快便、快動の4つがあるといわれていますが、その中でも快眠はすべての基礎になる生活習慣です。朝も早くから明るくなるこの季節、ママ、パパが率先して、早寝習慣を実践してみませんか? |
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