このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
こどものおやつについて考える | |
2010-06-05 更新 | |
「おやつ」としてまっさきにイメージするのは何でしょうか。 クッキー、ケーキ・・・お砂糖を使った「お菓子」を思い浮かべるかたが多いと思います。 もちろん大人はこれでもOK。 でもちょっと待ってください。 お子さんのおやつとしては、これらはおすすめできません。 こどものとってのおやつは、いわば4回目の食事です。 活動量も多く成長期のこどもには、たくさんのエネルギー・栄養が必要ですが、一度にたくさんたべられないので、補食としてのおやつが必要なのです。 まさにおやつはりっぱな「生きるための食事」です。 これに対しておとなは、食べることに快楽を求めるようになります。 ことにおやつはその傾向が強いといえます。 すなわち大人にとってのおやつはストレス解消のための軽い精神安定剤(ソフトドラッグ)のようなもの。 生きるためのカロリー補充目的のこどものおやつとは、目的が全然違います。 また砂糖は急激な血糖上昇を招き、それを調節するためにインシュリンがたくさん分泌。 すると今度はガタンと血糖が低下。 血糖の乱高下を招き、ひいては情緒不安定・イライラのお子さまを作ってしまうといわれています。 ではこどものおやつとして一番望ましいものは何でしょう。 一押しは「おにぎり」にお茶です。 ごましお、ふりかけ、のりなど、いろいろとその日のお子さんのご希望でアレンジしてあげましょう。 そのほかには、おいも、とうもろこしなど、季節の味もおすすめです。 小さなお子さんでは、お昼ごはんの残りのおじやや煮込みうどんなどでもOKです。 生きるためのカロリーが必要なこどもは、このようなおやつを喜んで食べます。 これらをいやがり、「お菓子!」と連呼するお子さんは、本当の意味での空腹ではないのでしょう。 そのようなときは、おやつを与えなくてもOKです。 砂糖の魅力は、教えなくても、残念ながらいつかは覚えてしまうもの。 「生きるための食事」で満足できる健康な子ども時代は、いわゆるお菓子なしの食生活を心がけてあげましょう。 そしてこれは虫歯や肥満の予防策でもあります。 おやつを見直して、お子さまに元気な毎日と健やかな人生を! |
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