このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの好き嫌い対策 | |
2010-05-16 更新 | |
何でも好き嫌いなくバランスよく食べてほしい!・・・これはすべてのママに共通の願い。 一生懸命作ったお食事を「ベーッ」と出されては、ママもへこんでしまいます。 厚生省の統計でも1歳、2歳3歳と大きくなるにつれ、お子さんの偏食に困っているママの割合が増加していることが伺えます。 2〜3歳でそれまでなかった偏食が現れてくるのは、次第に味覚が発達したことと、お子さんの自我が確立して、はっきり意思表示ができるようになったため、成長の証でもあります。 小さいお子さんの偏食への考え方と対応を挙げてみましょう。 @食事の前2時間は、水とお茶だけにして、空腹をしっかり作って食事に向かわせる・・・これが一番大切! 空腹は最良の調味料!ちょっとくらい苦手なものでも空腹という魔法の調味料で大好物に。 A無理強いしないでおおらかな対応を それまでただ漠然と「苦手かな〜〜」くらいに思っていたものでも、無理強いすることで「あ〜ぼくはこれを嫌いなんだ」と再認識させて大嫌いが確定してしまいます。お子さまの好き嫌いも結構気まぐれ。少し冷却期間を置いて「きらい!」の記憶を忘れてもらうと、すんなりOKになることも。家族がお子さまの食べ具合にあまり一喜一憂すると、かえって「きらい!」を強く意識してしまいます。ちょっととぼけて「これ、○○ちゃん大好きだったよね〜」とおだてると、結構うまくいくことも。 そもそも食事は楽しいイベント。せっかくの食事タイムが拷問時間になっては本末転倒。 「この時期は食べなければしかたない」とあきらめて撤退することも大切。急がば回れ! B子どもの好みをある程度尊重する すべての食材を好き嫌いなく食べる子どもはまずいません。 みょうが、しそ、ねぎなど香りの強いものは、大人の嗜好品のようなもの。 栄養的には食べられなくても全く心配ありません。 ピーマンが嫌いでもほうれん草は大好き、煮豆が嫌いでも納豆は大好き、丸ごとの肉は嫌いでも挽肉ならOK、おひたしは嫌いでも味噌汁に入れればOKなど、同じ栄養素で他の食材に置き換えたり、調理法を変えたりして、柔軟に対応しましょう。 苦手なものは、ご機嫌がよくおなかぺこぺこのときに、ごくわずかだけ挑戦させ、食べられたときは、めいっぱいほめてあげましょう。 Cお友だちや兄弟といっしょに楽しくお食事・・・うまく競争心を引き出す おうちでは食べないものも、保育園では難なく食べていることも。 子どもはみんな、ちらちらと周りを見回しながらハッスルしちゃうがんばりやさん。 「やっぱり、お兄ちゃんはすごいね〜〜」のひとことで、嫌いなものも「パクッ!」 弟くんも負けずに「パクッ!」 育ち合いの冥利ですね。 D食事作りに参加させる 自分でちぎった野菜、自分で盛りつけたお肉。自分が「手塩にかけた」一品は、子どもでも思い入れがあるものです。 Eプランターなどで簡単な野菜を栽培 毎日お子さんが世話をしたミニトマト、これはただのトマトではありません。 おいしくないはずはありません。 このような栽培体験をきっかけに少しずつ野菜に抵抗がなくなるお子さんも多いようです。 いのちを育てていのちをいただく・・・この体験からは、こどもたちは「からだの栄養」だけでなく「こころの栄養」も得ることができます。 食事は毎日のことだけに、ママのストレスも大きいものです。 しかしあまり偏食を目に敵にしてこだわりすぎると、楽しいはずの食事がストレスになり親子関係にもひびが入りかねません。 成長するにしたがって好みも変わってきます。 おおらかに構えて時が熟すのを待ってあげましょう。 |
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