このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ママにおすすめ、この1冊 「おこだでませんように」 | |
2010-07-03 更新 | |
家でも学校でも、いつもいつも怒られている、ちょっとぶきっちょな男の子。 妹を泣かせては怒られ、学校で女の子を驚かせては怒られ、友達に手を出しては怒られ・・・。 「ぼくは いつも おこられる。きのうも今日も、そして明日も・・・」 がんばってやっても、いつも空回り。 良い子でいたいのに、やっぱり怒られてばっかり。 男の子がたなばたの短冊に書いたお願いは 「おこだでませんように」 たどたどしい文字で、一生懸命書いたこの一文を読んだとき、先生の目から思わず涙がぽろぽろ・・・。 「せんせい・・・おこってばかりやったんねえ。・・・ごめんね。 ようかけたねえ。ほんまにええおねがいやねえ」 たなばたのお願いがさっそくかなって、男の子の顔に明るい笑顔がもどりました。 「せんせいがほめてくれた!」 その夜、担任の先生はお母さんに電話。 事の一部始終を聞き終えたお母さんは、男の子を精一杯抱きしめます。 「ごめんね。おこってばっかりやったね。 おかあちゃんのだいじなたからものや!」 男の子はどんなにかしあわせな気持ちでその夜布団に入ったことでしょう。 「たなばたさま、ありがとう。 きょう、ぼくはものすごくしあわせです。 おれいにもっともっとええこになります」 子どもも子どもなりにがんばっています。 大好きなお母さん、先生にほめてもらいたくて、いい子になりたくて・・・。 でもちょっとぶきっちょだったり、上手に表現できず、うまく気持ちが伝わらないこともあります。 結果として大人の基準で不都合があれば、つい叱ってしまいます。 頭ごなしに怒られてしまっては、せっかくの前向きな気持ちもチャラに・・・。 その時その時で、子どもなりに言いたいこともあるでしょう。 悔しい気持ち、切ない思いを、ママに聴いてもらいたいこともあるでしょう。 私たち大人こそが、先入観を捨てて、無垢な子どもの心と素直に向き合って、子どもたちの真剣な思いを十分聴いてあげたいものです。 大人目線でこの絵本を読むとき、そんなことを思いました。 クリニックに置いてあります。 どうぞお手にとってご覧ください。 |
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