このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
今日からできる自己肯定感を育む3つの柱 | |
2013-08-17 更新 | |
「自分の良いところも悪いところも、みんなひっくるめて受け容れられ、愛されている」と思えること、すなわち自己肯定感をしっかり持っていることは、こどもたちが困難を乗り越えて挑戦していく心の体力を培う上でとても大切です。 残念ながら、諸外国と比べ、日本のこどもたちは、この力がとても乏しいという統計があります。 「自分はダメな人間だと思いますか?」 という問いにイエスと答えた中学生は、中国で11.1%、アメリカで14.2%だったのに対し、わが国は56%がイエスと答えました。 今回は、この自己肯定感をアップするために、おとながしてあげられることを考えます。 @そのままのこどもを、まるごとほめる 「○○できたからえらい!」 「△△だから、ママはあなたが大好き!」というような、条件付きのほめ言葉だけではなく、時には、何の根拠もなく、ただ無条件で、お子さんをほめてあげたり、プラスの感情を表現してみましょう。 「やっぱり、うちの子がいちばん!」 「あなたといると、ママは何だかとっても楽しい!」 「ママのこどもに生まれてきてくれてありがとう!」などなど。 人間はことばでコミュニケーションする生き物です。 心でいくら思っても、言葉で表現しなければ伝わりません。 タイミングを捉えて、たまには照れずにお子さんに言ってみましょう。 Aこどもが困っている時は、まず気持ちを汲んで、話をしっかり聴いてあげる こどもが困っているときは、忙しくともその場でしっかり話を聴いてあげましょう。 小さいお子さんなら、転んで泣いた、いじわるされて泣いた、などの場面では、まずはすぐに「よしよし」と抱き寄せてあげましょう。 「痛いの痛いの飛んでいけ〜〜」もgoodです。 その次には、お子さんの気持ちをママが表現してあげて下さい。 「転んで、お膝が痛かったんだね。」 「いじわるされて、悔しかったんだね。」 「仲間はずれにされて、寂しかったんだね」などなど。 ことばで表現することで、気持ちが整理できるのは、おとなも同じですね。 そして、お子さんの気持ちに寄り添うひと言をかけてあげましょう。 客観的に公平なコメントは、最初は不要です。 「ママだって、きっと悔しくて泣いちゃうかもね。」 「そんないじわるな子は、ママは絶対に許さない!」と、まずはお子さんの応援団に徹しましょう。 そのようなことばがけで、お子さんの心にゆとりができると、そのあとに続く客観的アドバイスも、断然受け容れやすくなります。 Bスキンシップを心がけ、ともに過ごす時間を増やす 抱っこする、ハグする、手を握る、いっしょにお風呂に入る、添い寝で寝かしつけする、なんでもOK。 朝登園前のハグなどは、おすすめです。 絵本の読みきかせもいいですね。 時間を見つけては、お子さんといっしょに本気で遊びましょう。 「あ〜〜、楽しかった!」と、親子で言える思い出は、ずっとお子さんの心のビタミンとして残ります。 また、家族そろっていっしょに食事をすることも大切です。 「今日は○○ちゃんの大好きなハンバーグよ!」と、ひと言添えれば、効果抜群。 いっしょに食事を作ったり、野菜を育てたり、配膳をしたりなど、可能な限り親子そろって食に関する行動に取り組むようにしてみましょう。 自信には2段階があります。「○○ができる」というような能力への自信は、第2段階のこと。まずはそれ以前に第1段階の自信が確立していることが大切。自信の第1段階とは「存在への自信」、これはまさに自己肯定感そのものです。人間が生きてく上で1番大切な自信は、こちらの「存在への自信」であり、第1段階あっての第2段階なのです。 人生山あり谷あり、お子さんの人生にも、いくつかの挫折つまずきは必ずある思います。そんなときに「なにくそ!」と思ってひとがんばりできるか、「どうせ自分なんて・・・」とあきらめてしまうかは、この第1の自信=自己肯定感にかかっているのです。 まずは、お子さんに「大好き〜〜」とハグすることから始めてみませんか? |
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