このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
おすすめ絵本「ぼくがおっぱいをきらいなわけ」 作/絵 磯 みゆき | |
2010-10-09 更新 | |
まず、このタイトルのインパクトの大きさにびっくり。 「お兄ちゃんになったんだから…」と目一杯強がっているけれど、ほんとうはとってもとってもおっぱいが恋しい! 突っ張って、突っ張ってがんばってる様子がほんとうに痛々しいほど伝わってきます。 最後の最後の場面、主人公ぼくは久しぶりにお母さんに抱かれておっぱいにほほずり。 やっぱりとってもいい気持ち。 『せっかくがまんしてたのに、わぁーん! だからぼくはおっぱいがきらいなんだ』 お兄ちゃんになりたての主人公の複雑な心境が、ポップな絵と率直な文章で楽しく表現されています。 生まれてから今までママやパパの愛情をひとりじめしていたお子さんにとって、弟や妹の誕生は天地がひっくり返るほどの大事件。 生まれた赤ちゃんは、いわば、お子さんにとって自分のホームに出現した進入者です。 赤ちゃん返りしたり、下の子に乱暴したり、ママを困らせることもしばしば。 ママ、パパも上の子のお世話で手抜きしているつもりがなくても、赤ちゃんには当然手がかかるため、上の子は自分に注意が払われなくなったと敏感に感じてしまいます。 これは兄弟の年の差が何歳あっても基本的には同じ。 「お兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ」などとは言わずに上の子との時間を大切にするように意識してたっぷり愛情を注いであげてください。 赤ちゃんに周囲の注目が集まれば集まるほど、上の子の心の中には秋風が・・・。 心はカゼをひいています。 そんなときは「ふたりともどっちも平等にかわいいよ」というメッセージでは足りません。 「赤ちゃんより○○ちゃんの方が、一番大好き!」と、上のお子さんを特別扱いをしてあげましょう。 幸い赤ちゃんはまだわかりませんから、赤ちゃんを横目で見ながら、上のお子さんをお膝に抱いて、思いっきりラブラブをしてあげてください。 自分は愛されている、自分を見てくれているという実感が得られれば、赤ちゃん返りや赤ちゃんいじめも次第に落ち着いていき、いつのまにか赤ちゃんをかわいがる立派なお兄ちゃん、お姉ちゃんとなっていきます。 また、こどもは人間関係や力のバランスに敏感です。 「自分の方がお兄ちゃん・お姉ちゃんだから・・・」という自覚と誇らしさがお子さんを大きく成長させます。 兄弟を平等に扱うというより、年の差を生かしてママと上の子がいっしょに下の子の面倒を見るなど、上の子のプライドを良い意味で活用して接してあげましょう。 がんばれ新米おにいちゃん、おねえちゃん! |
バックナンバー