このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
家庭内で起きる事故からお子さんを守りましょう! | |
2009-04-19 更新 | |
お子さんの死亡原因のトップは不慮の事故です(ただし1才未満は先天異常、10〜14才は悪性新生物)。かわいいお子さんのいのちを瞬時にして奪う不慮の事故は、その多くが家庭内で起きています。今回は誤飲(飲み込んだ場合)誤嚥(気管に詰まらせた場合)防止策について考えてみましょう。 5か月を過ぎると、赤ちゃんは手にしたものは何でも口に持って行きます。これは発達の過程として当然の行動です。直径32ミリの筒(ちょうどカメラのフイルムケースくらい)を通るものは、何でも飲み込む可能性があります。必ず1メートル以上の高いところにおきましょう。テーブルクロスはお子さんに引っ張られとても危険です。踏み台になるものは片付けましょう。朝食夕食の支度どきは目が届かず事故の発生が多くなります。特に気を付けてください。 誤飲の筆頭はたばこです。幼児で紙巻きたばこ1/2本で致死量といわれています。たばこ誤飲の平均年齢は10か月で、1才未満の乳児が80%を占めています。ハイハイができるようになったら特に配慮が必要です。喫煙者の人数には関係ありません。家族に1人でも喫煙者がいれば危険です。家族全員禁煙が理想ですが、それが無理でも、せめてたばこ関連グッズは、1メートルより上に置きましょう。また来客時の誤飲も多く経験するところです。お客さんの接待に気をとられているうちに、事故が発生します。気をつけましょう。 最も危険なのは、たばこが溶け出した液です。水を入れた空き缶を灰皿代わりにすると、ほぼ30分で100%のニコチンが抽出されます。この液体をジュースと間違えて一気に誤飲すると量も多く吸収も極めて速いためとても危険です。アウトドアなどでも注意しましょう。 次に多いのが医薬品です。大人が服用する際、誤って床に落としたものを子供が飲み込むケースが多く報告されています。飲もうと思ってだしておいた薬を、目を離したすきに・・・ということも多いようです。わずかな時間でも1メートル以上の場所に置きましょう。 その他に、小さなおもちゃ、ボタン電池、硬貨、指輪なども要注意です。 誤嚥の筆頭はピーナツです。次いで他の豆・ナッツ類、あめ、プチトマト、ブドウ、こんにゃくゼリー、もちなどとなっています。食べ物以外ではビー玉、硬貨、ボタン電池、小さなおもちゃの部品などです。 誤嚥の予防には次のようなことに注意してください。 @就学前はピーナツやピーナツを含んだお菓子は与えない。 A寝ながら、歩きながら、遊びながら食べるのは止める。 B食べ物を口に入れてしゃべらない。 C車・電車・飛行機の中では絶対にあめやピーナツを与えない。 D放り上げて口で受ける遊び食べをしない。 E食事中にびっくりさせたり肩を叩いたりしない。 F上の子が弟妹に勝手に食べ物を与えない。 Gこんにゃくゼリーは小さくちぎって与える。 一瞬の出来事でかわいいお子さんのいのちを奪ってしまう不慮の事故を絶対になくしましょう。 |
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