このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
食物中の放射能を少なくする工夫(肉・魚) | |
2013-02-09 更新 | |
前回に続き、今回は食物中の放射能を少なくする工夫についてです。 <肉類> @骨は使わない 放射性セシウムは骨にはたまりませんが、放射性ストロンチウムは骨・軟骨にたまる性質があります。そして一度蓄積すると、外に出すことは困難です。 骨を煮出すと煮汁に溶け出してしまいます。 骨を煮出して作ったスープは飲まないほうが安全です。 A肉の放射能を除去 肉に含まれる放射性セシウムは水に溶けるので、調理前に肉を水につけ込むことで、放射性セシウムを減らすことができます。 なるべく表面積を大きくするために、お肉を小さくカットしてつけ込みましょう。 より効果的にするために、 *真水でなく、塩水に漬け込む;塩分は濃いほうが有効ですが、調理する際に塩辛くなりすぎるので2%程度がおすすめ。調理するときにはよく水洗いして使いましょう。 *塩水に少しお酢を加えるとさらに効果的。タンパク質の流出も防げます。 *時間がないときは、沸騰したお湯で10分間沸騰させゆでこぼしましょう。 <魚介類> @しっかりと水洗い お野菜と同様、よく水洗い A頭、えら、内蔵、骨を取り除く 放射性ストロンチウムが骨にたまりやすいのは、お魚も同じ。 また、放射性セシウムは体内で血液のフィルターの役割を果たしている肝臓(レバー)や、腎臓にたまりやすいとされています。 これらの内蔵は調理の前にしっかりと取り除いて、肉の部分だけを調理するようにしましょう。 B皮をとる 必ず皮をとり、身の部分だけを調理しましょう。 C塩水さらし、ゆでこぼし お肉と同様です。 2%塩水に一晩つけておきましょう。 お酢を加えるとさらに効果アップ。 ゆでこぼし;おろした魚の身を数分ゆで、流水でさっと洗って使用。 ゆで汁は捨てましょう。 心配のし過ぎはよくありません。 これまでに述べたようなちょっとした注意をこつこつと積み重ね、お子さまの健康を守ってあげたいものです。 |
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