このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
育児で大切な3つの親心 | |
2012-04-15 更新 | |
新学期も始まりました。 入学、進級で、新しいお友達や新しい先生がたとの出会いを経験されているお子さんも多いことでしょう。 良い意味で緊張感にあふれ、「がんばろう」という気持ちも満タン、それだけに肉体的、精神的疲れも多い時期、お子さんの元気な育ちを応援するママへのアドバイスです。 育児で大切な親心は次の3つであると思います。 @受け入れるこころ 学校や保育園、幼稚園で、めいっぱいがんばってるお子さんたち。でもいつも上手くいくとは限りません。お友達とけんかしちゃったり、先生におこられちゃったり。お子さんたちの毎日ってけっこうストレスフル。 悔しい思い、寂しい思いをいっぱい抱えて帰ってきます。 そんなときは、まずお子さんの悔しい、寂しい思いを、「悔しかったね、つらかったね」と、丸ごと受け入れてあげましょう。 客観的な評価は、いやというほど学校や保育園で受けてきている子どもたち。 「ほんとはまずかったな」という気持ちをこころのどこかに持ちつつも、やっぱり素直にはなれないというのが人間の常。 そんなときに、またたたみかけるように正論を説教しても、それは子どものこころには響きません。 まず、お子さんの全面的応援団を演じてあげましょう。 「○○ちゃんの悔しい気持ちよくわかる、ママだってきっとそう思うよ」とまずはフォローしてあげましょう。 低学年のお子さんなら、目を見つめ合ってというよりは、向かい合わずに膝に抱いて、お子さんの後ろ頭あたりから、そっとささやいて上げてください。 A信じるこころ 「ぼくはママから信頼されている」という基本感情は、お子さんが前向きにがんばる何よりの原動力。 「いつもあんたはそうなんだから・・・」という非難めいた言い方は、子どもの「どうせぼくなんか・・・」というような後ろ向きの感情しか引き出せません。 子どもが大きくなってゆく過程で、いろいろな誘惑に出会うこともあるでしょう。 そんなときに、「大好きなママの信頼を裏切ってはいけない」という気持ちこそが、最後のとりでになることも多いといわれます。 またメッセージの伝え方にも一工夫、 たとえば、お友達に親切にできなっかたという場面、 「○○ちゃんは、ほんとうはお友達に優しいのに、いじわる虫があばれちゃったんだね。今度はいじわる虫を退治しちゃおうね。」など、お子さんの全人格は絶対に否定せず、お子さんへの信頼をまず前置きしてから、メッセージを伝えるようにしましょう。 B待つこころ 大人がいろいろできるのは、これまでたくさんの失敗をしたから。 失敗経験こそがこどもの学びです。 1回言ってわかってもらえるという反応は、大人同士でのこと。 何度でも、何度でも、根気づよくメッセージを伝えましょう。 そのときにはかならず「信じるこころ」を添えて上げて下さい。 ママの今日の努力が、すぐには形にあらわれてくれないのが育児のつらいところ。 乳児健診でよくお伝えすることばが、「育児は上から覗けないダムにお水を溜めるようなものです」という表現です。 たとえばなかなか発語が見られないお子さんがおられたとして、どうせ語りかけても反応がないのだからとあきらめては、少しも事態は好転しません。 反応があってもなくても、根気づよく語りかけを続けるうちに、いつしかダムは満水になり、あるとき堰を切ったように発語が見られるようになります。 以上の3つのこころは、親だからこそできる離れ業。 ママの腕の見せ所です。 新学期、めいっぱいがんばっているだけに、つまずきも多いこの時期。 ママのこころの隅に置いていただければ幸いです。 |
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