このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
乳幼児に好ましくない食材 | |
2009-04-26 更新 | |
離乳食・幼児食もステップアップしてくると、大人メニューのとりわけで、いろいろレパートリーも広がってきます。しかしデリケートなお子さんのおなかには、ちょっと負担の大きい食材もあります。お子さんに望ましくない食材にはどんなものがあるかについて考えてみましょう。 1)咀しゃく面; まだ噛みちぎったりすりつぶしたりが上手にできない赤ちゃんには、固すぎるものや大きすぎるものは、のどにつまらせたり、吐き戻したりして危険です。中でもピーナツなどのナッツ類は気道に詰まらせる危険が大きくとても危険です。手の届かないところに置きましょう。枝豆も同じく危険です。離乳食では必ずすりつぶして与えましょう。こんにゃくゼリーはつるりと入ってしまい、危険です。乳幼児期は与えない方が安全です。 2)消化機能面; @タンパク質は加熱することで消化が良くなりアレルギーも起こしにくくなります。生卵・刺身は控え、良く加熱して与えましょう。エビ・カニ・イカ・タコ・貝類はアレルギーを比較的起こしやすく、またかみつぶしにくい食材です。奥歯でしっかりかみつぶすことができるようになってから、およそ1歳半以降に与えましょう。初めて与えるときは新鮮なものを良く加熱して少量から与えましょう。 A生後7か月くらいまでは、油を消化するリパーゼという酵素が少ないので、油分の多い食材は下痢を引き起こします。生クリーム・フライドポテトなどは好ましくありません。また、魚では脂肪分が白身→赤身→青身の順に多くなるので、この順に進めることが基本です。 B1才未満のお子さんでは、腸内細菌叢の発達が未熟なため蜂蜜に含まれているボツリヌス菌が乳児ボツリヌス症を発症することがありますから、与えないようにしましょう。ソバやぎんなんも乳幼児には好ましくない食材です。 3)味覚形成の面; 甘い飲み物やお菓子の強い甘さ、スナック菓子の人工的なうま味成分に慣らされると、食材本来のほのかな甘みやうま味を感じにくくなります。甘い飲み物の強い甘さは血糖値の急激な上昇を引き起こし好ましくありません。だしとしては離乳食では削り節や煮干しをミキサーで砕いたものを使いましょう。また強い味付けは好き嫌いを助長する傾向があります。薄味を基本とした味覚形成は、将来の生活習慣病の予防にもつながります。清涼飲料水・スナック菓子・甘みの強いお菓子類・ファストフード・コンビニ弁当は控えましょう。 4)食品の安全性; 保存料・着色料等の添加物の多い食材はできる限り避けたいものです。かまぼこ・ちくわ・ハム・ソーセージ・などは添加物が多い食材です。またかみつぶしも難しい食材なので、1歳半以降くらいに添加物の少ないものを選んで与える方が安全です。また調理済み食品・加工食品はできるかぎり控えましょう。 日常の食事の中で何気なく食べている食材がお子さんのからだに大きな負担を強いていることがあります。現在だけの問題でなく、将来の健康も見据えて、安全でヘルシーなお食事を! |
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