このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
もうすぐ冬休み〜〜お子さまのメタボ予防〜〜 | |
2011-12-10 更新 | |
もうすぐ冬休み。 冬休みはクリスマスやお正月など、ごちそうが盛りだくさんな楽しみの時期でもあります。 そこでちょっと心配なのが、大人も子どもも体重のこと。 加えて悪天候も重なり、おうちで過ごす時間が多くなり、消費カロリーもダウン。体重増加に拍車がかかりやすくなりがちです。 今回はお子さまのメタボ予防について考えてみます。 メタボの根幹にある「内蔵脂肪型肥満」の原因は、遺伝体質3割、環境要因7割と言われています。 まず7割を占める環境要因について考えてみます。 @揚げ物やスナックなど油を多く含むものを控える。 育ち盛りのお子さまには、良質のタンパク質はとても大切です。同じ鶏肉でも唐揚げなどは、茹でたり蒸したりなどの調理法よりぐっと高カロリーになります。 またおやつの定番スナックは、でんぷんと油の固まりです。 脂肪と糖分/でんぷんの同時摂取は、特に脂肪合成を促し危険です。 A水分をジュースや清涼飲料で摂らない。 お子さまの体はお水で出来ているようなもの。水分はとても大切です。 しかしこれをジュースなどで摂る習慣をつけることは絶対に止めましょう。 たとえ果汁100%でも、カロリーとしては同じこと。 水分はお茶か水、適量の牛乳としましょう。 Bよく噛んでゆっくり食事をしましょう。 生物が満腹と感じるのは、胃袋が食べ物で満タンになったからではありません。 食べたものが吸収されて血糖値が上昇したことを、脳の満腹を感じるセンサーが察知して満腹だと感じるのです。 血糖値の上昇までには、ある程度時間がかかります。 早食いをすると、その前にたくさん食べてしまい、カロリーオーバーしてしまいます。 会話を楽しみながら、ゆっくりと食事をしましょう。 煮豆、焼き魚など、お子さまが食べるのに手間取るメニューは、ゆっくり食べるためにもおすすめです。 C朝食はしっかりと。 朝ごはんは1日のカロリーの源。 しっかり食べて元気な一日を。 主食としては、血糖の上昇下降のなだらかな「ご飯食」がおすすめです。 D早寝早起き、十分な睡眠を。夜食は御法度。 しっかり朝食のためには、朝ゆとりを持って過ごせることが大切です。 また、睡眠不足が肥満を促進することが明らかになってきました。 すなわち睡眠不足翌日は、血液中の食欲抑制物質(レプチン)が低下、食欲促進物質(グレリン)が増加するというのです。 寝不足の翌朝は炭水化物を異様に食べたくなるという報告もあります。 E日常生活でこまめにからだを動かす。 通学は早歩きで、軽く汗ばむくらいのスピードで。 買い物、おけいこは、可能な範囲は徒歩で。 掃除/布団敷きなど簡単な家事は、お子さまにお願いしてみましょう。 Fゲームより外遊びを 冬場はついついゲーム漬けになりがち。 お天気にいい日は努めて外遊びを。 つぎに原因の3割を占める遺伝体質について考えます。 同じような食生活をしていても、太りやすい人とそうでない人がいます。 これは生まれながらに備わっている肥満遺伝子によるものです。 その中でも特に重要な遺伝子が「倹約遺伝子」です。 この遺伝子は食事によって取り込んだエネルギーを効率よく体脂肪に合成して体内に貯蔵する役割を持っています。 食料が不足していた時代には、この遺伝子は生存にとても有利。 他方、飽食の現代においては、残念ながら肥満発症のリクスを高めることになってしまいました。 遺伝体質と環境要因が複雑に重なり合って、メタボのリスクが高まります。 適切な生活習慣を身につけさせてあげることは、お子さまにとっての一生の宝です。 また、お子さんの体格に変化が見られ始めたら、早めに気づいて早期に軌道修正してあげることも大切です。 |
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