このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
朝食で体温、血糖を効率的にアップし、元気な1日を! | |
2014-01-26 更新 | |
元気な1日のために朝食が大切であることは、これまでにも何度かお伝えしてきました。 今回は、その目的のためにより効果的なメニューについて考えます。 朝目覚めて、より効果的に心身をパワーアップできるには、体温と血糖値を上昇させることが大切です。 朝食を摂ることで、体も目覚め、体温、血糖値が上昇します。 まず、体温ですが、食事を摂ることで体温が上昇する反応を「食事誘発性体熱産生(DIT)」といいます。 この反応の大部分は三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の消化、吸収、代謝という一連の作業によってもたらされますが、その効果の度合いは、栄養素によって違います。 最も効果的な栄養素は、タンパク質で、糖質の3倍、脂肪の5倍といわれています。 ですから、朝、効果的に体温を上昇させて体をウォームアップするには、卵や肉、魚、乳製品、豆類などのタンパク質をしっかりとることが大切です。 血糖値を効果的に高める栄養はもちろん糖質です。 この糖質には、ご飯のような粒食と、パン、うどん、パスタのような粉食があります。 粒食は粉食に比べて食後の血糖上昇が緩やかで、その分腹持ちがよく消化がゆっくり進むので長時間血糖値が高めに安定します。 ですから、朝登校登園前に摂る糖質としては、ご飯がおすすめです。 また、DITは、温かいものを食べる方が、冷たいものを摂るより高まることもわかっています。 ですから、冷たいジュースと冷えた菓子パンよりは、主食、おかず、汁ものも、できるだけ温かいものを食べさせましょう。 以上をまとめると、朝食のおすすめメニューは、 @主食はご飯 Aおかずは、卵、肉、魚、納豆など、タンパク質を含むものを B主食、おかず、汁ものは、すべて温かいものを ところで、せっかくしっかり朝食を整えても、お子さんに食べてもらえなくては、何にもなりません。 朝食事をしっかり摂れる環境づくりとしては、 @就寝2時間前までには、夕食を終える。 A前夜夕食後に夜食やおやつを与えない。食べるとしても果物程度。スナック菓子、カップ麺は1番いけません。 B朝起床から朝食までに時間のゆとりを持ち、軽い運動、お手伝いなどをさせ、胃腸を目覚まし。朝食の支度のお手伝いは1番効果的。 C朝起床時に水かぬるま湯を小さなコップ1杯飲む。 D可能であれば家族そろって朝食を摂る。 おいしく朝食をいただいて、元気な毎日を! |
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