このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
夏のあせも対策 | |
2010-06-19 更新 | |
あせも対策は健やかな夏のお肌のための永遠のテーマ。 かゆかゆあせもは平和な夏の日々の大敵です。 あせもは汗を分泌する管の出口が、多量に汗をかくことによって角栓で目詰まりし、汗が管から皮膚内に漏れ出て炎症を起こした状態。 どの部分から汗が漏れ出たかにより、赤いあせも(紅色汗疹)と白いあせも(白色汗疹)に分けられます。 1)赤いあせも 皮 膚の有棘層という部分での汗の漏れ出し。赤くてかゆい夏場に多い代表的あせも。掻き壊してじくじくしたり、ばい菌が感染して「とびひ」になったりします。 見つけたらすぐにシャワーや入浴で皮膚を清潔に。炎症を鎮める塗り薬を早めに塗ってあげましょう。早めであれば症状も軽く使う薬も少量短期間でOK。 2)白いあせも 赤いあせもよりも皮膚のごく表面(角層)での汗の漏れ出し。 小さな水滴のようなきらきら水疱がびっしり。かゆみはなく水疱は数日で自然に破れて治癒。こまめにシャワーをするだけでOK。 おすすめ予防法は・・・ 1)高温多湿を避ける できるだけさわやかな自然の風を採り入れて湿度を逃がしましょう。 エアコンも大切。冷えすぎないように注意し、直接お子さんに冷風が当たらないように気をつけて。 ドライモードも適度に活用。 同じ室温でも除湿が効くとかなり快適です。 27℃設定くらいがおすすめ。 2)露出度の高すぎる衣服・ぶかぶかすぎる衣服は避ける 襟付き袖付きの、適度にからだにフィットした服がおすすめ。 ノースリーブは、涼しそうに見えるのですが、実は脇の下に汗がたまり、蒸発しにくいため、かえってあせもが出来やすくなってしまうのです。 襟ぐりが大きく開いている服も同様。 首筋の汗を吸い取ってくれないので、あせもができやすくなります。 素材は木綿やガーゼなどを。 汗をかいたらそのままにせず、こまめに着替えさせましょう。 3)シャワーやぬるめのお風呂で入浴させる あせも予防の基本は、かいた汗をそのままにせず、肌を清潔に保つこと。 日中にかいた汗は、ぬるめのお風呂にさっと入れるか、シャワーで洗い流しましょう。 ビニールプールやベビーバスで行水させるのも効果的。お子さんも大喜び。 ただし、あまりに頻繁にシャワーを浴びたりお風呂に入ると、皮膚がふやけて汗腺をつまらせるので、あせもを悪くさせてしまうことも。 シャワーは1日3回までくらいが適当です。 4)ヘアースタイルも一工夫 男の子は短めカット、究極はくりくり頭、女の子では、束ねたり、襟足をすっきりさせたショートカットがおすすめ。 5)シッカロールは使わない 一昔前は夏の風物詩だったシッカロール。 しかし最近はあまりおすすめできないアイテムとなっています。 汗腺に粉が入り込み毛穴をふさいでしまうこと、粉を吸い込んでしまうことがその理由です。 まず第1に予防、そしてあせもができてしまったら、早めの治療がポイント。 あせも知らずの健やかな夏をお過ごしください。 |
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