このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
嘔吐カゼが流行しています 〜〜おうちでのケア〜〜 | |
2010-10-30 更新 | |
ここ1週間ほど、保育園を中心にウイルス性胃腸炎(吐き気のかぜ)が流行しています。 今回は吐き気かぜのときのおうちでのケアについてお話しします。 「吐き」は「おなかに有害物が入ったよ!」という警告サイン。 おなかに入った吐き気かぜウイルスを一刻も早く体の外に出そうとしているのです。 ですから頭ごなしに吐き気を止めればそれで良しというわけではありません。 <吐き気かぜのケアの3つのポイント> @吐き始めたら3時間は何も与えず胃をを休ませる 「吐いたときは脱水症状が心配!すぐに水分をとらせなきゃ!」と、あせって水分補給をすると、さらに嘔吐を誘発してしまいます。 嘔吐とともに胃液などの体の大切な水分もいっしょに嘔吐するため、さらに脱水に拍車がかかります。 お口が水分をほしがっても、まだまだ胃は受け付けないことが多いのです。 吐き始めから3時間は口をゆすぐ程度にして、胃を休ませてあげましょう。 「待つ」ことも治療です。 あらかた嘔吐し終えたら、吐き気予防の坐薬を入れてあげても良いでしょう。 Aまずは経口補水液から 市販されている経口補水液(OS-1)は、WHOのガイドラインに沿って作られた優れもの。 通常のスポーツドリンクより甘みを抑え、塩分を少し多めに調整してあり、嘔吐で失われた体の水分を補うにはベストです。 まず1口5mlを与え、15分ほど待って嘔吐なければ、引き続いて5分ごとに根気強く与えてみましょう。 それでも嘔吐するときは、30分間を空けて再挑戦。 それでも受け付けない場合は点滴も考慮。 少しずつとれるようになったら、1回の量を少し増やしてみます。 <参考;1日あたりの必要水分量> 1歳以下 ;体重(kg)×100ml 幼児 ;体重(kg)×70ml 学童 ;体重(kg)×50ml Bお食事は、消化吸収がよく、刺激の少ないものを、控えめ量で始めましょう。 最初の4-5時間は水分だけで様子を見てください。 水分で嘔吐がなければ、離乳食のようなやわらかいものを3口くらい与えてみましょう。 水分・塩分・すぐに体が利用できるカロリー源であるデンプンや糖分が大切。 具体的には、薄い塩味のおもゆ、味噌汁上澄み、薄い糖水、薄めたリンゴジュースなど。 お口がほしがる量と、胃の許容量にはギャップがあります。 「もっと食べたい!」でひとまず休止させるのがポイントです。 肉、魚、卵などのタンパク質は少し回復してからで十分です。 油ものは胃に負担がかかります。すっかり良くなってからにしましょう。 嘔吐のかぜはおうちでのケアがとっても大切。 夜中から吐き始めることも多いです。 経口補水液はおうちに1本買い置きしてきましょう。 |
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