こどもの森の最新情報

こどもの森のお知らせメール 4月10日
2025-04-10 更新
★こどもの森です!
桜も咲き始めました。
多くの小学校では、今週が入学式ですね。
お天気もちょっと春らしくなって、心も体もパワーアップできそうです。
新年度、入学はもちろん、進級、クラス替えなど、お子さんなりに、いろいろと気疲れも多いことでしょう。

<この時期にお願いしたこと3つ>
@夜は早く寝かせる。
小学校低学年までは、「9時には寝息が聞こえる」を死守してください。
A朝ごはんを食べさせる。
朝ごはんを食べずに家を出ることは、ガソリンが空っぽの車に、無理無理エンジンをかけるようなものです。
このことは、以下の「時間栄養学」で詳しくお伝えします。
B「無条件の愛」を伝える。
「〇〇できたからいい子だね」ではなく、「どんなあなたもママの宝物よ」と伝えましょう。
子どもはスキンシップを求めています。
お出かけ前には、愛情たっぷりのハグをしてあげましょう。

★先週に引き続き、ワクチンのお知らせです。
*日本各地で「麻疹(はしか)」が流行しています。
5月の連休もやってきます。
人混みには海外からの方も多くお見えです。
1回目:1歳になったら、2回目:年長組になったら です。
自費なら1万円以上のワクチンです。
必ず受けましょう。
*日本脳炎1期は3歳になったら1回目と2回目、その翌年に追加1回です。9歳になると2期です。
まだの方は、春のうちに受けておきましょう。

★さて今日の話題は、上にも述べた「時間栄養学」です。
まず時間栄養学とは何なのかからお伝えしましょう。
一言で表すと「体内時計を考慮に入れた栄養学」です。
同じ食べ物でも、食べるタイミングによって、その価値は大きく変わります。

ところで、子どもたちの暮らしで多くのご家庭がお悩みなのが「朝起きの悪さ」です。
まあ大抵子どもたちは朝不機嫌です。
声がけしてもなかなか起きてこないため、「朝起こし」が親御さんの朝の大仕事になってしまうことも、しばしばあります。
特に月曜日は大変です。
子どもたちは年齢が上がると、少しずつ就寝時間が遅くなってしまいます。
スマホやゲームに時間を取られることも大きな原因のひとつです。
しかし学校の始業時間は同じなので、当然睡眠不足になります。
その睡眠不足を、多くの場合は休日の遅め起床で補填しようとします。
そのため平日と休日の生活リズムに差異が出て、「月曜つらい病」が起きるわけです。
これを「社会的時差ボケ」と言います。

ところで、平日休日関係なく、地球上の生き物は、毎日少しずつ「時差ボケ」になります。
それはヒトの体内時計の1日が24.1時間(または24.5時間)となっているためです。
自然の流れに任せれば、少しずつ「朝寝坊」になるというわけです。
この時差ボケをリセットするために有効なのが、朝日を浴びること(脳の体内時計のリセット)と、朝ごはんを食べること(体の体内時計のリセット)です。
今日は主にこの後者についてお伝えします。

朝ごはんを食べることで体温が上昇し、交感神経が活発なり、体内時計がリセットされるので、朝1番からパワーアップできるようになります。
実際、朝ごはんを食べる子どもと朝欠食の子どもの学業成績を比較したデータがあります。
明らかに前者の方が成績良好です。

次に朝食内容が、体内時計リセットに及ぼす影響を、実験動物で調べたデータと、疫学的っデータから解析したデータがありますのでお伝えします。

まず実験動物のものから。
体内時計調節に有効な食事成分は、炭水化物とタンパク質でした。
とくに炭水化物は、血糖値上昇を引き起こすので、それがインスリンの分泌を促します。
このインスリンは肝臓などにある体内時計を直接調節することがわかっています。
さらに次の食品は、直接または間接に、インスリン分泌を高める機能を持ち、炭水化物と一緒に摂取することで、体内時計のリセットをいっそう促すことがわかっています。
*魚に含まれるDHA/EPAなどのオメガ3脂肪酸
*しじみに含まれるオルニチン
*腸内細菌が食物繊維をエサとして作る短鎖脂肪酸

和朝食の定番、焼き魚、しじみ汁、具沢山の味噌汁やおひたしなどは、超おすすめなんですね。

他の切り口で、体内時計リセット効果を見た調査があります。
1つ目。
食事のスタイルで見ると、リセット効果がいい順に次のとおりです。
ごはん和食>パン洋食>シリアル>欠食

2つ目。
朝型の人:朝食多め、夕食少なめ、カリウム、鉄、食物繊維、ビタミンK多め。
夜型の人:ファストフードや丼ものが多い。夕食が遅かったり、夜食を摂取する。夕食から寝るまでの間にジュースやアイスを摂取する。

3つ目。
朝食を誰と摂るか。
誰かと一緒に朝食を食べた方が、リセット効果は良い。
孤食だとリセット効果は悪い。

以上を踏まえ、体内時計を上手にリセットして、朝から元気に活躍できる暮らしをちょっとイメージしてみましょう。

夜は早めに夕食。
夕食はあまり大量に食べない。
夕食後から寝るまでに、アイスやジュースを飲まず、水か麦茶、無糖のレモン水程度。
朝は、家族みんなで和食でスタート。
ご飯、具沢山味噌汁(ときにしじみ汁)、焼き魚、野菜のおひたし、など。

普通の和朝食がいちばんのようです。
「早寝早起き朝ごはん」が基本ですが、その次のステップは朝食の質です。
「普通の日本の朝ごはん」で、1時間目から元気に活動できる暮らしを応援してあげましょう。

<はやっている病気>
@RSウイルス感染症
Aウイルス性胃腸炎
B一部の園でインフルA
C百日咳:小学校高学年と中学生
Dコロナ
花粉症は少しずつおさまってきました。
寒暖差や黄砂も鼻炎症状の悪化要因です。