こどもの森の最新情報

こどもの森のお知らせメール 8月8日
2024-08-08 更新
★こどもの森です!
夏休みも佳境ですね。
お天気も良くなってきましたし、お盆休暇ももうすぐです。
ご家族で楽しい時間をお過ごしください。

★まずは事務連絡から。
こどもの森のお盆休暇についてです。
「こどもの森・森のおうち」とも共通です。
8月12日〜8月15日まで休診です。
16日から、普通通りです。

★さて感染症の流行状況です。
7月は手足口病が大爆発でした。
多くの園で、ピークを過ぎたようです。
替わって、発疹を伴わない発熱メインの夏カゼが増加傾向です。
それと同時に「新型コロナ」もじわじわと流行り始めています。

セキ風邪系統では、乳幼児中心にRS、学童でマイコプラズマが見られます。
いずれも家族内でうつりやすいので、家族内に咳をしている人がいるときは、マスクを徹底しましょう。

★以上のような園や学校で感染しやすい感染症の流行は、お盆休みのような長期の休暇を挟むと、鎮火することが多いです。
それに対して「新型コロナ」のように、広い年齢層で流行する感染症は、お盆休みなど人が移動したり集まったりする時期に増加します。
感染症は、うつらないに越したことはありません。
過度に恐れる必要はありませんが、人が密集する場所ではマスクをする、マスクをできない年齢の子どもは、密集するところに連れ歩かないことが大切です。

★神戸方面で幼児年齢の麻疹(はしか)の報告がありました。
麻疹は、今も昔も「死ぬことのある病気」です。
ワクチンが超有効です。
1歳になったらすぐと、年長になったらすぐ、受けておきましょう。
まれに「うちはワクチンを受けさせない主義です」と、おっしゃるご家庭もあるようですが、こういう親御さんの配慮は、法的には「児童虐待」にあたるそうです。
ただし新型コロナワクチンだけは、まだ開発されて日が浅いので、おうちの方が強く希望される場合のみで良いと思います。
新型コロナワクチンは接種できる医療機関が限られます。
ちなみに「こどもの森」では扱っていません。

★さて夏休み、いかがお過ごしでしょう?
小児科的には、9月はもっともお子さまたちの体と心の不調が多い月です。
その原因は、夏休みの生活リズムの乱れに一因があります。
*ゲーム等のメディアと距離を置いていて、
*朝早く起きて、朝ごはんをしっかり食べて、
*適度に運動をしている
という生活リズムを夏休み中に維持できているお子さんで、9月に体調不良を訴えることはまずありません。
もしそういうお子さんで不調があるのであれば、それは大きな体の病気を疑う必要があると考えます。

ですから、9月に元気に学校生活を営めるためには、上記3点をしっかり守っておくことが大切です。
むしろ、こどもの森のインスタでもお伝えしている「夏から始める良い習慣」を徹底して、7月よりいっそう元気な日々で、9月をスタートすることにしてはいかがでしょう?

★「夏から始める良い習慣」
@朝はカーテン全開、努めて明るくして起きる。
A朝起きたらすぐにシャワー。
Bシャワーしながら、うがいもして、ぬるま湯を飲む。
C朝ごはんはワンパターンでOK。
「ご飯、味噌汁、卵などのタンパク質のおかず、たっぷり水分」
こんな感じでいいのです。
菓子パンとヨーグルトなど、甘々メニューは卒業です。
D朝の軽い運動(疲れるほどでは逆効果)もおすすめ。
運動によって脳を成長させる「肥料(脳由来神経栄養因子)」が分泌されます。
私は明るい部屋でラジオ体操をするのが日課です。
ダンスを習っているお子さんなら、それでもいいですし、剣道少年なら素振りでもいいでしょう。
自分で楽しくできることが長続きします。

★以前からお伝えしているように、幸福には3段階あります、
@セロトニン的幸福
Aオキシトシン的幸福
Bドーパミン的幸福
整う順番は、@→A→Bです。
上記の「朝活」は主に@の幸福の基礎になります。
お勉強をがんばるなどの幸福はBにあたります。
ですから、学校でお勉強をがんばってもらうためには、
@生活リズムを整えて、セロトニンをしっかり、
A心の通う言葉がけやスキンシップで、オキシトシンをしっかり、
その上で、B勉強やスポーツで成果を上げる、ということになるのです。

★朝すっきりと起きるためには、夜の過ごし方が大切です。
ユダヤの暦での1日は、日没で始まるんです。
これ、医学的にすごく合理的だと思います。
夜の睡眠が良好だから、朝が爽やかにスタートできるわけですから。
それくらい、夜の過ごし方って大事です。
子どもたちは、園でお昼寝してるので、夜はめっちゃ元気です。
なかなか眠ろうとしません。
しかし子どもたちにとって大切なのは「何時に寝つくか」であって「何時間眠るか」ではありません。
そんな子どもたちを穏やかにお布団に入らせてあげるには、「夜のおねんねルーティーン」が大切です。
これも少し前(7月25日)にインスタでご紹介しました。
兎にも角にも、「早く寝つく」ことは、子育ての最優先事項なのです。

★最後に帰省どきの注意点です。(上記の感染対策以外)
@初めて食べるものは挑戦しない。
いつも安全に食べられているものからチョイスする。
おじいちゃん、おばあちゃんにもお願いしましょう。
特に卵は「20分固茹で卵」が摂取できていても、「厚焼き卵」や「オムレツ」や「かきたま汁」が食べられるとは限りません。
加熱が不十分なことが、往々にしてあるからです。
Aお出かけ先でトラブりやすい食材に「いくら」と「そば」があります。
これらも、未摂取の場合は、休暇中には食べないことです。
Bたばこ誤飲
自宅ではだれも喫煙習慣がないのに、実家に人が集まると、おじさんたちが喫煙するなどの場合もありますね。
そういうときは特に危険です。
目を離さないようにしてください。
Cぎんなん
新潟の郷土料理「のっぺ」には、ぎんなんが入ります。
これは痙攣を誘発することがあります。
子どもには与えないようにしましょう。
Dお線香や花火
これら「けむりもの」は、喘息発作を誘発することがあります。
嗅ぎ慣れないばあいは、注意が必要です。
手持ち花火は、風上に立って遠くから眺めましょう。

<はやっている病気>
@発熱の夏風邪
A手足口病
BRS、マイコ
Cアデノウイルス